大量のDMや郵便物を効率的に発送するには、料金別納マークの活用が不可欠です。切手を一枚ずつ貼る手間を省き、プロフェッショナルな印象を与えられる料金別納マークは、企業の郵便業務を大幅に効率化します。
本記事では、料金別納マークとは何か、別納スタンプの選び方、デザインルール、作成方法、バルク割引の活用まで、実務に役立つ情報を徹底解説します。
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目次
- 料金別納マークとは?基本の理解
- 料金別納マークのデザインルール
- 別納スタンプの選び方と購入方法
- 料金別納マークの作成方法
- ゆうメールバルク割引の活用
- よくある質問まとめ
1. 料金別納マークとは?基本の理解
料金別納マークの定義
料金別納マークとは、郵便物に表示する「料金別納郵便」の印です。切手の代わりにこのマークを表示することで、郵便局の窓口で一括して料金を支払う「料金別納郵便」として発送できます。
※この記事は、一般的な情報をもとに記載しております。詳しくはお問い合わせください。
料金別納マークの役割
- 切手の代わりとなる表示
- 料金別納郵便であることを示す
- 差出郵便局を明示する
- 企業の信頼性を示す
料金別納マークと切手の違い
| 項目 | 切手 | 料金別納マーク |
|---|---|---|
| 支払い | 事前購入 | 発送時 |
| 貼付 | 一枚ずつ | マーク表示のみ |
| 最低通数 | 1通から | 10通以上 |
| デザイン | 固定 | カスタマイズ可 |
| 在庫管理 | 必要 | 不要 |
料金別納マークが必要なケース
大量発送時
- DM(ダイレクトメール)
- 案内状・招待状
- 請求書・納品書
- カタログ・パンフレット
定期発送時
- 月次レポート
- 会報・ニュースレター
- 定期刊行物
企業イメージ向上
- プロフェッショナルな印象
- ブランディング効果
- コスト削減のアピール
2. 料金別納マークのデザインルール
必須要素
料金別納マークには、以下の情報が必ず必要です:
1. 「料金別納郵便」の文字
必須表記:「料金別納郵便」
英語併記:「Postage Paid」(任意)
2. 差出郵便局名
例:「東京中央郵便局」
例:「渋谷郵便局」
例:「大阪中央郵便局」
注意:実際に差し出す郵便局の名前を記載
3. 承認番号(任意) 大量発送で郵便局から割り当てられた場合のみ。
標準的な料金別納マークのデザイン
基本形(円形)
┌─────────────┐
│ ◯◯◯◯◯ │
│ ◯ ◯ │
│ ◯料金別納郵便◯ │
│ ◯ ◯ │
│ ◯東京中央◯ │
│ ◯郵便局◯ │
│ ◯◯◯◯ │
└─────────────┘
直径:30mm〜40mm
基本形(四角形)
┌─────────────┐
│ 料金別納郵便 │
│ │
│ 東京中央郵便局 │
│ │
│ 承認番号 123 │
└─────────────┘
サイズ:30mm × 30mm 〜 40mm × 40mm
サイズ規定
推奨サイズ
最小:25mm × 25mm
標準:30mm × 30mm 〜 35mm × 35mm
最大:40mm × 40mm(それ以上も可)
封筒別の適正サイズ
長形3号:30mm × 30mm
角形2号:35mm × 35mm
はがき:25mm × 25mm
色・フォントの選び方
色の選択
- 黒:最も一般的、視認性高
- 紺:フォーマル、落ち着いた印象
- 赤:目立つ、キャンペーンDM向け
- 企業カラー:ブランディング効果
NGな色
- 薄すぎる色(グレー50%以下)
- 背景と同化する色
- 蛍光色(読みにくい)
フォントの選択
- ゴシック体:視認性が高い(推奨)
- 明朝体:フォーマルな印象
- 手書き風:親しみやすさ
NGなフォント
- 極細フォント(読みにくい)
- 装飾過多なフォント
- 英字筆記体(読めない)
カスタマイズの自由度
追加可能な要素
✓ 企業ロゴ
✓ キャッチコピー
✓ イラスト・アイコン
✓ QRコード
✓ 郵便種類(「ゆうメール」等)
デザイン例:企業ロゴ入り
┌────────────┐
│ [企業ロゴ] │
│ 料金別納郵便 │
│ 渋谷郵便局 │
│ キャッチコピー │
└─────────────┘
注意点
- 「料金別納郵便」の文字は明瞭に
- 差出郵便局名を隠さない
- 他の郵便サービスと誤認させない
3. 別納スタンプの選び方と購入方法
別納スタンプとは
別納スタンプとは、料金別納マークを封筒に押印するためのゴム印です。既存の封筒に押すだけで、料金別納郵便として発送できます。
別納スタンプのメリット
- 既存の封筒が使える
- 繰り返し使える(数千回〜数万回)
- 少量〜中量発送に最適
- 初期コストが低い
別納スタンプの種類
1. ゴム印タイプ
特徴:別途インクパッドが必要
価格:1,500円〜3,000円
耐久性:非常に高い(数万回)
用途:大量発送、長期使用
2. シャチハタ式(浸透印)
特徴:インク内蔵、すぐ押せる
価格:2,500円〜4,000円
耐久性:高い(インク補充可)
用途:頻繁な使用、手軽さ重視
3. セルフインキング式
特徴:自動でインクが付く
価格:3,000円〜5,000円
耐久性:非常に高い
用途:大量押印、プロ仕様
別納スタンプの購入方法
文具店で購入
- メリット:実物を見て選べる
- デメリット:在庫が限定的
- 価格:やや高め
ネット通販で購入
- Amazon・楽天:品揃え豊富
- 文具専門通販:カスタマイズ可
- 価格:比較的安い
ハンコ屋・印刷会社で注文
- メリット:完全オーダーメイド
- デメリット:納期がかかる(1週間〜)
- 価格:やや高い(3,000円〜)
別納スタンプのカスタマイズ注文
指定事項
1. サイズ:直径30mm、35mm、40mm等
2. 形状:円形、四角形、楕円形
3. 内容:
・「料金別納郵便」(必須)
・差出郵便局名(必須)
・企業ロゴ(任意)
4. 書体:ゴシック体、明朝体等
5. タイプ:ゴム印、シャチハタ式等
発注の流れ
1. ネットで「別納スタンプ オーダー」検索
2. デザインを指定(テンプレートあり)
3. 校正確認
4. 注文
5. 1週間〜10日で到着
料金目安
ゴム印:1,500円〜2,500円
シャチハタ式:2,500円〜4,000円
企業ロゴ入り:+500円〜1,000円
4. 料金別納マークの作成方法
自作する方法(Word・Excel)
Wordでの作成手順
ステップ1:図形挿入
挿入 → 図形 → 円(または四角形)
サイズ:30mm × 30mm に設定
ステップ2:テキスト入力
図形をダブルクリック
「料金別納郵便」と入力
改行
「〇〇郵便局」と入力
ステップ3:書式設定
フォント:ゴシック体
サイズ:10pt〜14pt
配置:中央揃え
色:黒または濃紺
ステップ4:保存
PDF形式で保存
または
PNG形式で保存(300dpi以上)
デザインソフトでの作成
Canva(無料)
1. Canvaにログイン
2. 「ロゴ」テンプレートを選択
3. 円形または四角形を選択
4. テキスト入力
・「料金別納郵便」
・「〇〇郵便局」
5. フォント・色を調整
6. ダウンロード(PNG・PDF)
Adobe Illustrator(プロ仕様)
1. 新規ドキュメント作成(30mm × 30mm)
2. 円形または四角形ツールで枠作成
3. テキストツールで文字入力
4. アウトライン化
5. PDF保存(印刷用)
印刷会社での作成
封筒と同時印刷 最も効率的な方法。封筒を印刷する際、料金別納マークも一緒に印刷します。
料金目安
長形3号封筒(1,000枚)
封筒代:8,000円
印刷代(宛名なし):5,000円
料金別納マーク印刷:+2,000円
──────────────────
合計:15,000円
単価:@15円
メリット
- 最も低コスト(大量発送時)
- きれいな仕上がり
- スタンプ不要
デメリット
- 最小ロットあり(500〜1,000枚)
- 郵便局変更時に再印刷が必要
無料テンプレートの活用
日本郵便のサイト 日本郵便の公式サイトには、料金別納マークのテンプレートは提供されていませんが、規定を確認できます。
民間サイトのテンプレート Google検索で「料金別納郵便 テンプレート 無料」と検索すると、無料ダウンロードできるサイトが見つかります。
注意点
- 差出郵便局名は自分で変更する
- そのまま使用せず、自社用にカスタマイズ
- 商用利用OKか確認
5. ゆうメールバルク割引の活用
バルク割引とは
バルク割引とは、大量の郵便物をまとめて差し出すことで受けられる割引制度です。ゆうメールでも条件を満たせば割引が適用されます。
一般的な情報をもとに記載しております。詳しくはお問い合わせください。
ゆうメールで利用できる割引制度
1. 広告郵便割引
対象:広告を目的とした郵便物
条件:
・同時に1,000通以上
・承認申請が必要
・同一内容
割引率:15%〜44%
例:180円 → 153円〜(15%割引時)
2. 区分割引
対象:配達局別に区分した郵便物
条件:
・50通以上を区分
・配達局ごとに分けて差し出し
割引率:3%〜8%
例:180円 → 175円〜(3%割引時)
3. バーコード割引
対象:バーコード付きの郵便物
条件:
・バーコードリーダーで読取可能
・規格に準拠
割引率:3%
例:180円 → 175円
広告郵便割引の利用方法
申請手順
ステップ1:承認申請
必要書類:
・広告郵便物承認請求書
・見本1通
・差出予定数
提出先:差出郵便局
ステップ2:承認取得
審査期間:1〜2週間
承認番号が付与される
ステップ3:発送
料金別納マークに承認番号を記載
1,000通以上をまとめて差し出し
割引料金が適用される
広告郵便の条件
- 広告であること(販促・宣伝目的)
- 同一内容であること
- 1,000通以上を同時に差し出し
区分割引の活用法
区分割引のメリット
- 承認不要(すぐ使える)
- 50通以上から適用
- 広告郵便と併用可能
区分の方法
1. 郵便番号順に並べる
2. 配達局ごとに分ける
3. 50通以上のまとまりを作る
4. 結束(輪ゴム等)
5. 「区分別納」として差し出し
手間とコストの比較
区分作業:1,000通で2〜3時間
削減額:180円 × 1,000通 × 3% = 5,400円
時給換算:約2,000円(割に合う)
料金別納と割引の併用
併用可能な組み合わせ
料金別納 + 広告郵便割引 ○
料金別納 + 区分割引 ○
料金別納 + バーコード割引 ○
広告郵便 + 区分割引 ○(さらにお得)
最大割引例
基本料金:180円
広告郵便割引(44%):-79円
区分割引(8%):-8円
──────────────────
実質:93円
削減率:約48%!
現実的な組み合わせ
基本料金:180円
広告郵便割引(15%):-27円
区分割引(3%):-5円
──────────────────
実質:148円
削減率:約18%
料金別納マークのまとめ
料金別納マークを正しく活用すれば、大量の郵便物を効率的かつ低コストで発送できます。
料金別納マークのポイント
- 必須要素を守る:「料金別納郵便」「郵便局名」
- デザイン自由:企業ロゴ・カラーOK
- 別納スタンプが便利:1,500円〜で繰り返し使える
- バルク割引と併用:最大48%の割引も可能
作成方法の選択
- 少量〜中量発送:別納スタンプ
- 大量発送:封筒への印刷
- 自作:Word・Canvaで無料作成
コスト削減のコツ
- 広告郵便割引(1,000通以上で15%〜)
- 区分割引(50通以上で3%〜)
- 両方併用で最大割引
正しく活用して、郵便コストを削減しましょう。
大量DM発送はプロにお任せください
当社では、料金別納マークを活用したDM発送を一括代行しています。
サービス内容
- 料金別納マークのデザイン制作
- 広告郵便割引の申請代行
- 区分作業(配達局別仕分け)
- 封入・宛名印字
- 郵便局への持ち込み
メリット
- 最大割引で送料削減
- 区分作業もお任せ
- 郵便局との手続き不要
- 本業に集中できる
まずはお気軽にご相談ください。
