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DPS(データプリントサービス)とは?仕組み・メリット

DPS(データプリントサービス)とは?

はじめに

DPS(Data Print Service=データプリントサービス)は、顧客データを活用して個別対応の印刷物を大量かつ効率的に制作・発送するサービスです。バリアブル印刷や可変印字に対応し、宛名印字・個別印字・OPP封筒・シュリンク包装まで、ワンストップで実現できます。

本記事では、DPSの基本的な仕組み、導入のメリット、業種別の活用シーン、コスト削減効果、セキュリティ対策、そして導入方法をまとめました。企業の営業・マーケティング担当者、EC通販事業者、請求書・明細書の発送を効率化したい企業にとって、必読の内容です。

 


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DPS(データプリントサービス)の基本仕組み

DPSとは:顧客データ×印刷の融合

DPSは、顧客データベース(顧客名、住所、購買履歴など)と印刷技術を組み合わせるサービスです。以下の流れで実現します。

データプリントサービスの流れ

  1. データ入力 : 顧客リストや宛名データをシステムに取り込み
  2. 印刷設定 : バリアブル印刷で「個別の宛名」「個別の商品情報」を指定
  3. 高速プリント : 複数の異なるデータを大量かつ高速に印刷
  4. 封入・封緘 : 宛名付き封筒への自動封入、シュリンク包装対応
  5. 発送準備 : ランダム封入の品質管理、バーコード付け、一括発送

DPSの主な機能

機能 説明
バリアブル印刷・可変印字 顧客ごとに異なるデータ(宛名、商品名、割引率など)を個別に印刷
宛名印字・個別印字 各顧客の住所・氏名を自動で印字
OPP封筒対応 透明OPP素材の封筒に直接印字可能
ランダム封入 複数商品を無作為に組み合わせて封入、ばらつきを解消
シュリンク包装 複数の印刷物をシュリンクフィルムで一括梱包
帳票印刷 請求書・明細書・納税通知などの帳票を個別印字して発送
高速・大量発送 毎月数千~数百万部規模の一括発送対応

 


DPS導入のメリット:コスト削減と効率化

メリット①:人件費・工数を大幅削減

自社でDMや請求書を発送している場合、宛名入れ、封入、発送準備に莫大な時間がかかります。

DPS導入前後の比較

項目 自社対応 DPS代行
宛名入れ作業 数日~1週間 自動化(1日)
封入・梱包 複数スタッフで対応 機械化・自動化
品質ばらつき あり なし
発送準備 手作業で負担 システム自動管理
営業活動時間 削減される 営業に集中可能

メリット②:DPSコスト削減効果

DPSは一見高いように見えますが、実は大量発送であればあるほどコストが割安になります。

DPSコスト相場(参考)

  • 小ロット(100~500部):1部あたり120円程度
  • 中ロット(1,000~10,000部):1部あたり100円程度
  • 大ロット(50,000部以上):1部あたり90円程度

※実際の費用は、対応業者、印刷内容、封入物、納期によって異なります。

自社対応の場合、人件費(時給1,000円×8時間=8,000円)を加算すると、1,000部発送で部あたり8円以上のコストが上乗せされます。DPS導入でこの人件費が削減されるため、実質的な節約効果は大きいのです。

メリット③:セキュリティ・情報漏洩対策

信頼できるDPS代行会社は、プライバシーマーク・ISMS認証を取得しており、顧客データ保護が徹底されています。

DPSセキュリティ体制の特徴

  • 入退室テンキー制御による個人情報室の管理
  • 24時間カメラ監視による作業の透明性確保
  • 個人情報専用室での厳格な管理体制
  • 法令に準じた適切な管理手続き
  • 定期的なセキュリティ監査の実施

 


DPS活用シーン:業種別・用途別

1. EC・通販:DM発送代行としての活用

通販DM DPSの活用例

  • 新作商品案内のDM:顧客ごとに購買履歴に基づいた商品情報を個別印字
  • サンプル同梱DM:複数商品を無作為にランダム封入して、顧客に届ける
  • リピート促進DM:前回購入日から3ヶ月後に、顧客別の割引クーポンを同梱

メリット:バリアブル印刷で「この顧客には50%割引」「この顧客には30%割引」と個別対応可能

2. 企業向け帳票発送:請求書・明細書

請求書発送代行DPS・明細書発送DPSの活用例

  • 月次請求書発送:毎月複数社への請求書を、金額・内訳をバリアブル印字して一括発送
  • 納税通知:企業へ送付される納税通知を、個別データで印字・発送
  • 企業宛通知物:銀行口座明細、保険契約通知など、機密性の高い帳票を確実に発送

メリット:大量の異なるデータを印刷・発送する際、ヒューマンエラーがほぼゼロになる

3. B2B営業・会報誌:会報誌発送DPS

  • 会報誌+チラシの同梱発送
  • 企業別にカスタマイズした表紙を印字
  • OPP封筒で透明感を活かしたプレミアム感

 


DPS vs 通常印刷:比較表

項目 DPS(データプリント) 通常印刷
宛名対応 個別印字対応 同じ内容を反復
バリアブル印刷 ✅ 対応 ❌ 対応不可
ワンストップ対応 ✅ 印刷→封入→発送まで ❌ 別業者手配が必要
工数 最小限 多い
ヒューマンエラー ほぼゼロ リスクあり
小ロット対応 ✅ 100部から対応可能 ❌ 1,000部以上推奨
大量発送効率 ⭐⭐⭐ 高効率 ⭐ 標準
セキュリティ 高(専門体制) 標準

 


DPSメリット・デメリット

メリット(総括)

  • 工数削減:宛名入れ、封入作業の手作業がゼロ
  • コスト削減:大量発送で大幅な人件費削減
  • 精度向上:バリアブル印刷でヒューマンエラーなし
  • スピード:短納期対応で急ぎDM発送も可能
  • セキュリティ:認証取得で安心
  • ワンストップ:DM制作から発送まで一気通し代行可能

デメリット

  • 小ロット時のコスト:100~500部規模では割高になる可能性
  • 初期設定手間:初回はデータ形式の調整に時間が必要
  • 納期短縮の限界:24時間対応は限られた業者のみ

DPS導入方法:ステップバイステップ

Step 1:DPS業者比較・情報収集

DPS代行会社を複数比較して、以下をチェックしましょう:

  • 対応データ形式(Excel、CSV、XMLなど)
  • 印刷機の種類・処理速度
  • セキュリティ認証(プライバシーマーク・ISMSなど)
  • 納期(標準納期・特急対応の有無)
  • 過去実績(自社業種との合致性)

Step 2:見積・提案をもらう

DPS代行業者に以下を伝えてください:

  • 月間発送部数(例:月5,000部)
  • 発送内容(DM、請求書、会報誌など)
  • バリアブル印刷の内容(宛名のみか、商品情報も含むか)
  • 封入物の種類(チラシ、リーフレット、見本品など)

Step 3:DPSコスト相場を確認し、費用対効果を計算

自社対応のコスト(人件費+消耗品)と、DPS代行のコストを比較します:

計算式例
自社コスト = 時給1,500円 × 月間対応時間(20時間) + 消耗品(2,000円) = 32,000円/月
DPS代行 = 1部50円 × 5,000部 = 250,000円/月
→ 一見高く見えますが、品質、セキュリティ、確実性を加味すると、実質的な価値は大きい場合が多い

Step 4:契約・運用開始

初回データ形式の確認、テスト発送を経て、本格運用へ進みます。

 


DPSは「効率×信頼」の印刷発送ソリューション

DPS(データプリントサービス)は、顧客データを活用した個別対応の大量印刷・発送を実現するサービスです。

  • 工数削減:宛名入れ、封入の自動化で月間20~50時間節約
  • コスト削減:大量発送で安定した単価供給
  • 品質向上:ヒューマンエラーなし、セキュリティも完備
  • 用途拡大:DM、請求書、会報誌、納税通知など、あらゆる帳票対応

EC通販、営業支援ツール、企業向けサービス、医療機関、士業など、幅広い業種で導入が進む理由は、このワンストップの利便性とコスト効果にあります。

DM発送代行ニーズ、請求書・帳票発送、サンプル同梱DM、会報誌発送など、ご不明な点やお見積りはお気軽にお問い合わせください。

 


よくある質問(FAQ)

Q1. DPSと通常の印刷業者の違いは?

A. DPSは「顧客ごとに異なるデータ」を個別に印字・封入できます。通常印刷は「同じ内容の反復」なので、個別対応が必要な場合はDPSが最適です。

Q2. 小ロット(100部)でもDPS対応できる?

A. 対応可能な業者が多くあります。ただし、小ロット時は1部あたりのコストが高くなるため、「どうしても個別対応が必要」な場合に向いています。

Q3. セキュリティは大丈夫か?

A. 信頼できるDPS代行会社はプライバシーマーク・ISMS認証を取得し、顧客データを厳格に管理します。入退室制御や24時間監視など、徹底した体制が敷かれています。

Q4. 納期はどのくらい?

A. 標準納期は5~10営業日、特急対応なら2~3営業日が目安です。業者によって異なるため、事前に確認してください。

Q5. どんな業種で使われているか?

A. EC通販、金融機関、医療機関、士業、官公庁、製造業など、多くの業種で導入実績があります。業務内容に応じた最適なプランを提案してくれる業者を選ぶことがポイントです。