近年、DM(ダイレクトメール)の業務を企画から発送まで「ワンストップ」で外部の専門会社に委託する企業が急増しています。
背景にあるのは、「社内のリソース不足」や「複雑化した多工程業務」への対応の難しさです。DMの制作・発注・発送にかかる多大な時間と人的負担は、多くの企業にとって無視できない重荷となっています。
本記事では、この課題を一挙に解決する「DM発送ワンストップサービス」に焦点を当て、一括依頼の具体的なメリット、賢いサービスの選び方、料金相場、そして成功事例までを詳しく解説します。
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1. DM発送をワンストップで外注すべき【5つの明確な理由】
なぜ、多くの企業がDM業務を「ワンストップ」に切り替えているのでしょうか。それは、単なる工数削減に留まらない、本質的な業務改善効果が得られるからです。
1-1. 担当者の工数を劇的に削減(データの提出のみで完結)
DM制作、印刷、封入、データ管理、郵便局への差出し…。これら多岐にわたる工程を社内で分業すると、担当者の負担は膨大です。
ワンストップサービスを利用すれば、住所データと原稿を一度送るだけで全ての作業が完結します。結果として、DM業務にかかっていた担当者の工数は30%〜70%の大幅削減が可能です。
1-2. 複数の業者調整と見積もり作業から解放される
通常、DM発送プロジェクトにはデザイン会社、印刷会社、封入業者、発送代行など、最低でも3〜4社の業者が関わります。この間の調整、発注、そして個別の見積もり比較は大きなコストです。
ワンストップ依頼なら、窓口はたったの1社。煩雑な進行管理が不要になり、コア業務への集中が可能になります。
1-3. 品質管理が向上し、発送トラブルのリスクを最小化
宛名不備、封入物間違い、納期遅延といったトラブルは、複数の業者が関わる工程間で発生しやすい課題です。
一貫したワンストップ体制は責任の所在が明確であり、全工程で統一された品質基準が適用されます。これにより、品質管理の精度が高まり、安心感が格段に向上します。
1-4. 発送までのリードタイムを大幅に短縮
印刷・封入・発送の各工程を同じ工場内で連続して処理できる体制を持つ業者が多いため、物流・作業のロスがありません。
最短で2〜3営業日での発送が可能となり、ECサイトや小売店など、タイムリーなプロモーションが求められる企業の急なDM施策にも迅速に対応できます。
1-5. コスト効率の最適化
印刷、封入、発送といった主要サービスがセット価格として提供されるため、各工程を個別に発注するよりも、トータルコストが安価になるケースが多く見られます。
2. ワンストップDM発送サービスの対応範囲とサービス内容
ワンストップDM発送は、お客様の「データ提出」から「発送完了報告」までを包括的にサポートする体制です。
| 対応範囲 | サービス内容 | 品質・効率化への貢献 |
| データ管理・整備 | 住所データの重複チェック、宛名名寄せ、郵便番号の補正(データクレンジング)。 | 不着DMを削減し、郵送費の無駄を排除。 |
| デザイン・制作 | 訴求力の高いテンプレートまたはフルオーダーでのデザイン制作。 | DM効果(CVR)の最大化に直結。 |
| 印刷 | はがき、封書(A4三つ折り、冊子)、ビニール封筒など、多種多様な資材への高品質印刷。 | 顧客体験(UX)を高める用紙・印刷品質の提案。 |
| 封入・仕分け・印字 | 宛名印字、目視または重量による検品、高速自動封入・封緘。 | 誤封入ミスゼロを目指した厳格な品質管理。 |
| 発送手段の最適化 | 郵便(定形、ゆうメール)、クロネコDM便など、複数の発送手段から最安かつ最適な送料を提案。 | 郵便コストの削減をサポート。 |
3. ワンストップDM発送を外注すべき【企業の特徴】
特に以下の特徴を持つ企業にとって、ワンストップDM発送は「あれば便利」ではなく、「必須のインフラ」となり得ます。
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月次・定期的なDMを恒常的に送っている企業
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(例:学習塾、クリニック、会員制サービスなど)
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住所データが頻繁に変動するEC・通販企業
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(例:休眠顧客、セグメント別キャンペーンを頻繁に実施)
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見込み客のフォローアップ(営業レター)を強化したいBtoB企業
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突発的なキャンペーンや緊急性の高いDM発送が多い小売業
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社内リソースが限られている小規模事業者・スタートアップ
4. 失敗しない!ワンストップDM発送サービス【選び方の5か条】
多くの代行業者の中から、自社に最適なパートナーを見つけるために、以下のポイントを必ずチェックしてください。
4-1. 制作〜発送まで「一気通貫で社内対応」しているか
工程の一部を外注している会社は、結局ミスや遅延のリスクが残ります。印刷から発送まで、同じ工場や一貫した管理体制の下で行える企業を選ぶことが、品質とスピードの担保になります。
4-2. 複数の発送手段を比較・提案してくれるか
郵便(定形)、ゆうメール、DM便など、DMの仕様(サイズ、重量、納期)に応じて最適な送料は変動します。複数の選択肢の中から、貴社にとって最もコストメリットのある発送方法を明確に比較し、提案できる会社を選びましょう。
4-3. 入稿・データ処理の利便性が高いか
CSVやExcelのアップロードだけで完了するか、データクリーニング(名寄せ、重複チェック)に標準対応しているかなど、担当者の入稿作業の手間を確認しましょう。
4-4. 料金体系が透明で明確か
印刷+封入+発送のセット価格がわかりやすいか、それとも「このロットだと追加料金が発生する」といった複雑な体系かを確認します。不明瞭な追加料金が発生しない明朗会計の会社を選びましょう。
4-5. 対応ロットの幅が広いか
将来的に発送量が変動しても対応できるよう、100通の小ロットから10万通の大量発送まで安定して対応可能なキャパシティを持つ会社を選定すれば、長期的に安心です。
5. DMワンストップサービスの料金相場と活用事例
5-1. 料金相場(1通あたり)
ロットや仕様、発送方法により変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。(印刷、宛名印字、発送作業費込み)
| DMの種類 | 1通あたりの相場 | 備考 |
| はがきDM | 70円〜120円 | 往復はがきなど特殊な仕様を除く |
| 封書DM(A4三つ折) | 120円〜180円 | 複数枚の封入や特殊封筒は別途見積もり |
| ビニール封筒DM | 150円〜230円 | 中身が透けるため通販・キャンペーンで人気 |
5-2. 活用事例:ワンストップ依頼で得られた成果
| 依頼企業 | 目的と施策 | 結果 |
| EC通販企業 | 休眠顧客に限定クーポン付きDMを月次発送 | 反応率が5%〜8%改善、LTV向上に貢献 |
| 不動産会社 | 新規来場促進のための地域セグメント別DM | 見学予約が2.3倍に増加 |
| BtoBサービス企業 | 展示会で交換した名刺への御礼・フォローDM | 営業アポイント獲得率が大幅に上昇 |
| 美容サロン | リピート促進のためのお得な情報DMを定期発送 | 顧客の戻り客(リピーター)が増加 |
DM業務はワンストップ依頼で「業務負担」と「コスト」を半分以下に
DM業務は、細かな作業が多く、自社で分業するほど手間とミスが増大します。
しかし、制作から発送までをプロに任せる「ワンストップサービス」なら、担当者の業務負担を大幅に軽減しながら、コスト、品質、納期のすべてを高い水準で維持することが可能です。
特に、月次DMや大量発送、そしてデータ変動の激しいEC/通販企業にとって、ワンストップ体制は、DM施策を成功に導くための必須ソリューションです。
