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封緘とは?正しい封の仕方から「〆」の書き方

封緘とは

「封緘」という言葉を見て、正しく読めますか?封筒を閉じた後に書く「〆」マークの意味をご存知でしょうか?ビジネスシーンや重要書類の送付では、正しい封緘の知識が不可欠です。

本記事では、封緘の読み方から正しい封の仕方、封字の種類、ビジネスマナーまで、封筒の封緘について徹底解説します。

 

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目次

  1. 封緘とは?基本の理解
  2. 封筒の正しい閉じ方・封の仕方
  3. 封字の種類と書き方
  4. よくある間違いと正しい方法
  5. 重要書類の封緘方法

 


1. 封緘とは?基本の理解

封緘の読み方と意味

封緘の読み方

封緘(ふうかん)

意味:
封筒や書類を閉じ、封印すること
開封されていないことを示すための処理

封緘の目的

✓ 内容物の保護
✓ 未開封であることの証明
✓ プライバシーの保護
✓ 改ざん防止
✓ ビジネスマナーの実践

「封をする」とは?

「封をする」は封緘と同じ意味で、より一般的な表現です。

封をする手順

1. 書類を封筒に入れる
2. フラップ(封筒のフタ)を閉じる
3. 糊付けまたはテープで接着
4. 封字(〆など)を書く

封をする場面

✓ 請求書・納品書の送付
✓ 契約書類の郵送
✓ 履歴書の提出
✓ 重要書類の発送
✓ プライベートな手紙

封緘と封印の違い

封緘(ふうかん)

意味:封筒を閉じること全般
範囲:日常的なビジネス文書
方法:糊付け+封字

封印(ふういん)

意味:より厳格な封じ方
範囲:公的文書、契約書など
方法:印鑑、封蝋(シーリングワックス)など

使い分け

一般的なビジネス文書:封緘
重要な契約書・公文書:封印
プライベートな手紙:封をする


2. 封筒の正しい閉じ方・封の仕方

基本的な封筒の閉じ方

手順1:書類の確認

封をする前に必ず確認:
□ 必要な書類がすべて入っているか
□ 宛名と中身が一致しているか
□ 折り方は適切か
□ 余分なものは入っていないか

手順2:フラップを閉じる

1. フラップ(封筒のフタ部分)を折る
2. 封筒本体に密着させる
3. しわや浮きがないか確認

手順3:糊付け

【糊の種類】
✓ 液体糊:最も一般的、均一に塗れる
✓ スティック糊:手軽、ビジネス向き
✓ 両面テープ:強力、きれい
✓ セロハンテープ:NG(ビジネスでは不適切)

【糊の塗り方】
- フラップの縁全体に均一に塗る
- 薄すぎず厚すぎず
- はみ出さないように注意

手順4:しっかり圧着

1. フラップを閉じる
2. 全体を手で押さえる
3. 特に角を重点的に
4. 5〜10秒しっかり押さえる

手順5:封字を書く

糊が乾いたら封字を記入
(詳細は次章で解説)

封筒の種類別の閉じ方

長形封筒(縦型)

特徴:
- A4三つ折りが入る
- 最も一般的なビジネス封筒
- フラップは上部

閉じ方:
1. 書類を入れる
2. 上部のフラップを閉じる
3. 糊付けして圧着
4. フラップ中央に封字

角形封筒(大型)

特徴:
- A4が折らずに入る
- 書類がきれいに保てる
- フラップは上部または側面

閉じ方:
1. 書類を平らに入れる
2. フラップを閉じる
3. 糊付けは端まで丁寧に
4. フラップ中央に封字

洋形封筒(横型)

特徴:
- 横長の封筒
- 招待状などに使用
- フラップは裏面

閉じ方:
1. カードを入れる
2. 裏面のフラップを閉じる
3. 糊付けして圧着
4. フラップ右側に封字

封筒の後ろ(裏面)の処理

裏面に書くもの

✓ 差出人の郵便番号
✓ 差出人の住所
✓ 差出人の氏名
✓ 封字(封緘マーク)

裏面レイアウト例

【縦書き封筒の裏面】

    〒123-4567
    
    東京都○○区○○1-2-3
    
    山田太郎
    
    
    〆(封字はフラップの合わせ目)

裏面と表面の使い分け

表面のみに差出人を書く場合:
- DM・案内状など
- よりすっきりした印象

裏面に差出人を書く場合:
- 正式なビジネス文書
- より丁寧な印象
- 伝統的な書き方


3. 封字の種類と書き方

「〆」(しめ)の書き方

「〆」は最も一般的な封字です。

正しい書き方

【〆の構造】
┌─┐
│ │ ← 縦線
└─┘ ← 横線で囲む

書き順:
1. 左上から右下への斜め線
2. 右上から左下への斜め線
3. 下部の横線

〆を書く位置

【縦書き封筒】
フラップの中央、糊付け部分の上

【横書き封筒】
フラップの右側

〆の大きさ

推奨サイズ:10mm〜15mm
- 大きすぎず小さすぎず
- はっきり見える大きさ
- フラップ幅の1/4程度

〆を書く筆記具

✓ 黒の万年筆:最もフォーマル
✓ 黒のボールペン:一般的
✓ 黒のサインペン:読みやすい

✗ 鉛筆・シャープペン:消える可能性
✗ 赤ペン:警告の印象
✗ 青ペン:カジュアルすぎ

「緘」(かん)の書き方

「緘」はよりフォーマルな封字です。

緘の意味

緘(かん)= 封じる、閉じる

用途:
- 重要書類
- 契約書
- 公的文書
- 格式高い文書

緘の書き方

漢字「緘」を楷書で丁寧に書く

【注意点】
- 画数が多いため丁寧に
- 略字は使わない
- 大きさは〆より若干大きめ

緘を使う場面

✓ 契約書の送付
✓ 重要書類
✓ 法的文書
✓ 格式を重んじる文書

✗ 日常的なビジネス文書(過剰)
✗ 親しい相手への手紙(堅苦しい)

その他の封字

「封」(ふう)

意味:封じる
用途:やや古風、格式ある文書
書き方:漢字「封」を楷書で

「締」(しめ)

意味:締める、閉じる
用途:〆の代わり、やや現代的
書き方:漢字「締」を楷書で

「〆」と「×」の違い

【正しい】
○ 〆(しめ)
  斜め線が中央で交差

【間違い】
✗ ×(バツ)
  完全に交差するバツ印
  
注意:
×はNG、否定の意味になる
必ず〆を使用すること

封字を書かない場合

封字が不要なケース

✓ シールやテープで封をした場合
✓ セキュリティシール使用時
✓ 透明封筒(中が見える)
✓ カジュアルな私信

封字の代わりになるもの

- セキュリティシール
- 「開封厳禁」スタンプ
- 会社の封緘印
- 封蝋(シーリングワックス)


4. よくある間違いと正しい方法

間違い1:封筒に「×(バツ印)」を書く

❌ 間違った例

封筒のフラップに×印

理由:
✗ ×は否定・拒否の意味
✗ 「無効」「不要」の印象
✗ ビジネスマナー違反

⭕ 正しい例

〆(しめ)を書く

理由:
✓ 正式な封字
✓ 「しっかり封じた」の意味
✓ ビジネスマナーに適合

間違い2:セロハンテープで封をする

❌ 間違った例

セロハンテープで封筒を閉じる

⭕ 正しい例

糊付けまたは両面テープ

理由:
✗ セロハンテープは見た目が悪い
✗ 剥がれやすい
✗ ビジネスでは不適切
✓ 糊は最も標準的
✓ 両面テープは強力できれい

間違い3:封字を書かない

❌ 間違った例

糊付けだけで封字なし

⭕ 正しい例

糊付け+封字(〆)

理由:
✗ 開封されたか判別できない
✗ 封が甘いと勝手に開く可能性
✓ 封字で未開封を保証
✓ ビジネスマナーの基本

間違い4:印鑑を封字代わりに押す

❌ 一般的には不要

封筒のフラップに印鑑を押す

⭕ 基本は封字のみ

〆または緘を書く

ただし例外:
✓ 重要契約書類(印鑑も併用)
✓ 社内規定がある場合
✓ 公的文書で指定がある場合

封緘印を使う場合

企業によっては専用の封緘印あり

例:
- 会社のロゴ入り印
- 「封」の文字印
- セキュリティ印

使用方法:
封字の代わりに押印
または封字と併用

間違い5:封滅(ふうめつ)の誤解

「封滅」という言葉は誤用

✗ 封滅(ふうめつ)
  → 正しい日本語ではない

✓ 封緘(ふうかん)
  → 正しい用語

封を開けることの正しい表現

✓ 開封(かいふう)
✓ 封を切る
✓ 封を開ける

✗ 封滅(誤用)

間違い6:「ばってん」を書く

❌ 間違った例

封筒に「ばってん(×)」を書く

⭕ 正しい例

〆(しめ)を書く

注意:
方言で「ばってん」と呼ぶ地域もあるが、
実際に書くのは〆であり×ではない


5. 重要書類の封緘方法

重要書類の定義

重要書類とは

✓ 契約書
✓ 機密文書
✓ 個人情報を含む書類
✓ 法的効力のある文書
✓ 金銭に関わる書類
✓ 人事関連書類

重要書類専用の封筒

封筒の選び方

✓ 二重封筒:中が透けない
✓ クラフト封筒:厚手で丈夫
✓ セキュリティ封筒:特殊加工

「重要」「親展」の表示

【表示位置】
封筒表面の左下

【表示方法】
重要書類在中
親展
秘
機密文書

※ 赤字で記載
※ 四角で囲む

二重封緘の方法

特に重要な書類は二重に封をします。

二重封緘の手順

1. 書類を内封筒に入れる
   ↓
2. 内封筒を封緘(〆または緘)
   ↓
3. 内封筒を外封筒に入れる
   ↓
4. 外封筒を封緘(〆または緘)
   ↓
5. 外封筒に「重要書類在中」記載

二重封緘のメリット

✓ 高いセキュリティ
✓ 未開封の保証
✓ プライバシー保護
✓ 配送中の保護
✓ 格式と信頼性の演出

封緘印の押し方

重要書類では封字に加えて印鑑を押すこともあります。

封緘印を押す位置

【方法1:封字の代わり】
フラップの中央に印鑑を押す
(〆は書かない)

【方法2:封字と併用】
〆を書いた上に印鑑を押す
または
〆の横に印鑑を押す

封緘印の種類

会社印:社印、角印
部署印:部署名入り印
個人印:担当者の認印

注意:
実印は不要
認印で十分

押印の注意点

✓ 朱肉を使用(スタンプ印はNG)
✓ まっすぐ押す
✓ かすれないように
✓ 封筒とフラップにまたがって押す
  (割印のように)

書留・配達証明での送付

書留の種類

一般書留:
- 損害賠償あり(最大500万円)
- 配達の記録
- 重要書類に最適

簡易書留:
- 損害賠償あり(最大5万円)
- 配達の記録
- 一般書留より安価

現金書留:
- 現金専用
- 専用封筒使用

配達証明

内容:
配達した事実を証明する郵便

用途:
- 法的文書
- 契約書
- 重要な通知

料金:
一般書留 + 配達証明料金

よくある質問(FAQ)

Q1. 封緘の正しい読み方は?

A. 「ふうかん」と読みます。

 

Q2. 〆と緘、どちらを使うべき?

A. 一般的なビジネス文書は〆、重要書類は緘を使います。

【〆を使う場面】
✓ 日常的なビジネス文書
✓ 請求書・納品書
✓ 案内状
✓ 一般的な郵便物

【緘を使う場面】
✓ 契約書
✓ 重要書類
✓ 公的文書
✓ 格式を重んじる文書

Q3. セロハンテープで封をしてもいい?

A. ビジネスでは不適切です。

推奨:
✓ 液体糊またはスティック糊
✓ 両面テープ

NG:
✗ セロハンテープ(見た目が悪い)
✗ マスキングテープ(カジュアルすぎ)

理由:
ビジネスシーンでは糊付けが基本マナー

Q4. 封緘印は必要ですか?

A. 一般的には不要、重要書類では任意です。

【不要なケース】
一般的なビジネス文書
→ 封字(〆)のみで十分

【必要なケース】
重要契約書、公的文書
→ 封字+印鑑で確実性向上

【会社規定による】
社内ルールで封緘印が指定されている場合

Q5. 封字は誰が書くべき?

A. 差出人本人または担当者が書きます。

✓ 個人の手紙:差出人本人
✓ ビジネス文書:担当者
✓ 重要書類:責任者

注意点:
封字は「この封筒を責任持って封じた」
という意味なので、適切な担当者が記入

Q6. 封字を書き間違えた場合は?

A. 新しい封筒で送り直すのが理想です。

【推奨方法】
新しい封筒に入れ替えて再封緘

【やむを得ない場合】
- 二重線で消して近くに正しく書き直す
- ただしビジネスでは印象が悪い

重要書類の場合:
必ず新しい封筒で送り直す

Q7. 透明封筒の場合も封字は必要?

A. 中身が見える場合は省略可能です。

透明封筒・窓付き封筒:
封字は不要(見た目が不自然)

ただし:
✓ しっかり糊付けすること
✓ 必要に応じてセキュリティシール

完全に不透明な封筒:
封字は必須

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