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差出人・還付先のルールとデータ対応策!【コスト削減】戻りDM(還付)ゼロ化ガイド

差出人・還付先

ダイレクトメール(DM)の販促効果を測定する際、多くの担当者が看過しがちなのが「戻りDM(還付)」による隠れたコストです。住所不明や転居先不明でDMが差出人へ戻ってくることは、単なる送料のムダではなく、リスト管理工数や情報漏洩リスクにもつながります。

特に、DM発送代行業者として年間数千万通のDMを取り扱う当社では、「戻りDM 費用」をいかに削減できるかが、DM全体の費用対効果を大きく左右すると認識しています。

本記事では、DM担当者の皆様に向けて、戻りDMをゼロに近づけるための実務的な対策を徹底解説します。郵便法に基づく「差出人・還付先 記載」の正しいルールから、DM発送代行業者だからこそ提供できる「宛名クリーニング」によるデータ根本解決策まで、順を追ってご説明します。

 

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 目次

  1. 戻りDM(還付)が発生する原因とコストリスク
  2. 戻りDMを確実に受け取るための「還付先・差出人」記載ルール
  3. 戻りDMを「データ」で解決する根本対策:宛名クリーニング
  4. 封筒・デザインによる不着リスクの軽減テクニック
  5. まとめ:戻りDMゼロ化がDMの費用対効果を最大化する

 


1. 戻りDM(還付)が発生する原因とコストリスク

DMが宛先に届かず、差出人のもとに戻ってくる現象を「戻りDM」または「還付」と呼びます。これは単なる発送ミスではなく、DM施策の費用対効果を大きく下げる要因となります。

1-1. DMが宛先不明となる主な理由と「不着」の定義

DMが「宛先不明 対応」となる理由は、主に以下の3点に分類されます。

  • 転居(最多): 顧客が引っ越しをしたにもかかわらず、企業側のリストが更新されていないケース。郵便局に転居届が出ていれば転送されますが、期間が過ぎると還付されます。
  • 住所不備・誤字: 顧客データ入力時のミスや、住所の表記揺れ(例:番地抜け、マンション名抜け)により、配達員が判断できないケース。
  • 居住者不明: 建物は存在するが、該当の人物が既に住んでいないケース。

これらの不着DMが企業に戻ってきた際、その後の処理が不適切だと、次項の隠れたコストが発生します。

1-2. 戻りDMの処理にかかる隠れた「還付コスト」とは

「戻りDM 費用」は、単なる発送代金にとどまりません。

還付コストの種類 概要
① 初期発送費用 DMの印刷費、封入作業費、本来の送料。これは完全にムダとなります。
② データ更新費用 戻ったDMの内容を見て、リストから削除したり住所を修正したりする工数。
③ 廃棄費用・管理コスト 戻ったDMの保管スペース費用や、個人情報が含まれる場合の適切な廃棄処理費用。

 


2. 戻りDMを確実に受け取るための「還付先・差出人」記載ルール

「宛先不明」で戻ってきたDMを適切に処理し、リスト更新の機会とするためには、封筒に「差出人・還付先」を正しく明記しておくことが、まず大前提となります。

2-1. 郵便局・広告郵便物における差出人記載の法的義務

郵便局(日本郵便)で「広告郵便物」(大口割引を適用したDM)を出す場合、差出人の住所・氏名の記載が必須です。

  • 目的: 住所不備等で宛先に届けられなかった郵便物を、差出人に戻す(還付する)ためです。差出人表記がないと、「不明郵便物」として郵便局に溜まってしまいます。
  • 普通郵便の場合: 普通郵便物であれば、差出人記載がなくても受付自体は可能ですが、不達時には開封して中身を確認する手間がかかり、還付されないまま廃棄されるリスクも高まります。

2-2. 「差出人」と「還付先」を併記する正しい書き方と意味

郵便物を出した企業(差出人)と、戻りDMの受け取り先(還付先)が異なる場合、両者を併記することができます。これは、DM発送代行業者を利用する際に特に重要です。

記載例:
〔差出人〕〒100-0000 東京都千代田区○-○-○ 株式会社DMプロモーション
〔還付先〕〒200-0000 神奈川県横浜市西区○-○-○ DM代行横浜センター

  • 明確な区別: 郵便局員に「還付先」がどこであるかを明確に伝えるため、還付先のフォントサイズを大きくする、太字にする、あるいは差出人と還付先を封筒の表裏に分けて記載するなど、還付先を目立たせる工夫が推奨されます。

2-3. ゆうメールとヤマトDM便で異なる「還付」の取り扱い

利用するサービスによって、戻りDM(還付)の仕組みが異なります。

  • ゆうメール(日本郵便): 宛先不明の場合、原則として封筒に記載された差出人/還付先住所へ戻されます。
  • クロネコDM便(ヤマト運輸): クロネコDM便は契約者向けのサービスであり、差出人が封筒に明記されていなくても、契約時の「差出人番号」で還付先が管理されています。番号によって還付先が特定されるため、差出人表記がなくても問題なく配達・還付処理が行われます。

 


3. 戻りDMを「データ」で解決する根本対策:宛名クリーニング

「還付先」を正しく記載して戻りDMを受け取ることは重要ですが、最も重要なのは「戻りDMが出ないようにすること」です。そのための根本的な対策が「宛名クリーニング」です。

3-1. 戻りDMのデータ活用:顧客リストの精度を維持する重要性

不着となった住所は、DMが無駄になるだけでなく、リストを汚染し続ける「不良データ」となります。

  • データ更新サイクル: 戻りDMを放置せず、発生の都度または定期的にリストから削除・修正することで、顧客リストの鮮度(クリーニング)を維持し、次回のDM費用を確実に削減できます。

3-2. 【郵便局】転居届情報の照会(タウンプラス・全特など)の活用

DMを発送する前に、顧客リストを郵便局の持つデータと照合することで、転居による不着を事前に防ぐことができます。

  • 全特(全住所情報提供サービス): 郵便番号や住所の不備を補正し、リストの形式を整えるサービスです。
  • タウンプラス(旧:タウンメールプラス): 転居情報などを利用して、不着の可能性が高い顧客データを事前に修正・削除できます。

3-3. データクリーニングをDM発送代行業者に依頼するメリット

DM発送代行業者は、大量のDM処理を通じて、宛名データ管理のノウハウを蓄積しています。

  • 専門性の高い照合: 専門のシステムと照合ノウハウにより、自社で処理するよりも迅速かつ高精度に不良データを抽出し、戻りDM発生率を最小化します。
  • コストと工数の削減: 戻りDMの手動処理や、リスト修正の手間から担当者を解放し、本来の販促戦略に集中できる環境を提供します。

 


4. 封筒・デザインによる不着リスクの軽減テクニック

不着の原因には、データの他に「郵便物の物理的な問題」もあります。デザインと資材の選び方で不着リスクを減らせます。

4-1. 宛名印字のフォントとサイズ:読みやすさの徹底

郵便物(DM)は機械と人間の両方によって仕分けられます。読みやすい印字は、誤配達や不着のリスクを減らします。

  • 推奨フォントとサイズ: 宛名は明朝体よりもゴシック体のように視認性が高いフォントを選び、適切なサイズで鮮明に印字することが重要です。かすれたり、住所欄からはみ出したりしないよう、プロの印字機を使用することが確実です。

4-2. 封筒の耐久性:郵送中の破損による「不着」を防ぐ

郵送途中で封筒が破れて中身(宛名ラベルなど)が脱落すると、不明郵便物となってしまいます。

  • 適切な用紙: DMの内容物に応じて、厚さや耐久性のある用紙(DM 用紙 選び方)を選ぶことが重要です。特に重量物やサンプルを同封する場合は、頑丈な封筒を選定すべきです。
  • 封緘(ふうかん)の確実性: 封筒の糊付けや封緘作業が甘いと、郵送途中で開封してしまいます。代行業者は機械による確実な封入・封緘作業でこのリスクを防ぎます。

 


まとめ:戻りDMゼロ化がDMの費用対効果を最大化する

DMの「還付」や「不着」は避けられない事象ですが、その発生率と対応コストは、適切な対策で大幅に削減できます。

「差出人・還付先の正しい記載」で戻りDMを正確に受け取る体制を整えるとともに、「宛名クリーニング」によるデータ根本解決を行うことが、DMの費用対効果を最大化する最短ルートです。

DM発送代行ドットコムは、郵便特約による最安送料の適用だけでなく、戻りDMを減らすためのリストクリーニングや、確実な印字・封入作業を通じて、貴社のDM施策をトータルでサポートいたします。戻りDMでお困りの際は、お気軽にご相談ください。